ペルーの山奥で迷子に
こんにちは!意舞真愛菜です。
それは ’90年代の昔の話
本当はライトでさわやかなものから書き始めるつもりだったのですが、先ほど、韓国ドラマの「ホテルデルーナ~月明かりの恋人」を観ていて思い出した昔の話があります。
思い出してしまったのも何かの縁?かもしれないのでその話から書きたいと思います。
ドラマの話
昔を思い出させたドラマのシーンは、ヨ・ジング演じる主人公のホテルデルーナ総支配人が、迷子の子供を追いかけると走り去る車を見ます。そして、その子供が間違って死出のリムジンに乗って行ってしまったと勘違いします。リムジンを走って追いかけ、三途の川に続くトンネルに入り込んでしまいます。
気づくといつまでも続く長いトンネル。彼は「閉じ込められたのか?」とつぶやき、もうホテルデルーナに帰れなのではないかと不安になります。同じ頃、ホテルでも「総支配人がトンネルに入って行ってしまった!トンネルに入って戻ってこれた者はいない」とスタッフが心配します。
IU演じるホテルデルーナ社長はうろたえます。こんなシーンです。
「もう戻れない所にきてしまったかも」その共通点がその想いを思い出させたのだと思います。
余談ですが、このドラマのIUはとても魅力的です。「マイディアミスター~わたしのおじさん」、「麗 花萌ゆる8人の皇子たち」のIUも観ごたえがあって素晴らしいのですが、それらよりも疲れずに楽しめます。
ワイナピチュで
’90年代に旅をしたペルー、ワイナピチュでの話。
ワイナピチュは有名な世界遺産のマチュピチュの遺跡の後ろにそびえる三角の山です。
マチュピチュの山のホテルについた時、ツアー一行約20数名(だったかな?)のうち、私と若い男性の2人を除いて全員が高山病になり、みんなの動作はとてもゆっくりでした。
ひとり占めの頂上
一足先にワイナピチュに登ってきた人達が話では約2時間かけて登ったというので、この高地でも元気な私は30分で行けるかな?なんて軽く考えて登り始めました。最初のうちは追い越した人やすれ違う人が何人もいたけれど、頂上でゆっくりし過ぎたのか、そろそろ下山しようとした頃は1人になっていて、それまで「マチュピチュ見渡す頂上、私のおひとりさま貸し切り~独り占め~」と楽しんでいました。
迷子に
そして、帰路に向かうため頂上近くの石のトンネルを抜けました。1人なので、道を急ぎました。だいぶ降りた時に、「来た時こんなに急坂だったけ?こんな道通ったっけ?」「分かれ道あったっけ?」と道が違うと少し引き返して別の道に行くと最初は来た時の道に似ていたけれど、しばらくすると平坦な森に入ってしまいました。
森の中で、迷子になったことに気づきました。引き返すと今来た道が行き止まりになっています。さすがにあせりはじめて、「誰か私が帰ってないのに気付いて!」ツアーのみんなに心の中につぶやきます。
もう完全にお手上げでした。戻る道がわかりません。森に閉じ込められたようでした。
リュックのポケットにから、「ええい!もうダウジングよ!」と、ペンジェラムを出しました。ちょっとやけっぱちでした。
どこに連れていく気?
このダウジングがまた、曲者で、「道はどっち?」と聞くと明らかにある一方向を指すので進むと,石積みの遺跡に連れて行かれ、気を取り直してまた指し示す方向に行くと草が伸び放題の中に石積みの遺跡がある。こうして4~5個の遺跡巡りに導かれると怖くなりました。
そこで気づきました。私ははっきりと行き先を言っていなかったと。
むきになって、「私は遺跡の入場口のそばにある宿泊してるホテルに帰りたいの。そのホテルに帰る道はどっち?」必死でした。
遺跡巡りで午後3時をすぎていました。ペンジェラムよ、今度こそ帰る道を教えて!と祈りながら、みんなと午後三時に一緒に遺跡を見学する約束の時間を過ぎているので、「みんな、私がいないのに気づいて!」とテレパシーにならないテレパシーを一生懸命送っていました。
要塞都市のフェイク道
何度もフェイクの道やフェイクの行き止まりを超えて山を登りました。さすが!侵入者を阻み続けた空中都市のインカ道です。ついに再びにあの「おひとりさま貸し切り頂上」にたどり着きました。
実は最初から、なんと!頂上から道を間違えたことに頂上で気づきました。頂上のトンネルで反対側に降りてしまっていたのです。
不安の後の再会のハグ
後はもう迷わずに、でも、日没との競争でした。もうすぐマチュピチュとの境目、ワイナピチュのゲートの近くまで来たところでツアーのメンバーの2人にあいました。もう、うれしくて思わず彼女たちにハグしてしまいました。
たずねると、集合時間にいなかったので、「ツアーリーダーは心配していたよ」とはいうもの、時間忘れてすっぽかしたと思われていなかったようでした。
迷子になって大変だったことを話して、今度は彼女がハグしてくれました。
それから、彼女たちは一緒に帰るのかと思いきや、もう少し散歩して明るいうちに帰るというので、「遅くならないように気を付けてね」とまた、ひとりになり、マチュピチュの遺跡の中を通り入場口を抜け、ホテルに帰ってきました。
あれは何だったんだろう!改めて考えました。ダウジングは私をどこへ、何のために導こうとしていたのだろう?私自身の潜在意識だったのだろうか?それとも何らかの、この土地の、見えない存在だったのか?
ダウジングについて
山の中でたった一人、道がわからず、頼るものもなく、ペンジェラムがベストの方法か考える余裕もなく、必死で振り子を垂らしましたが、マネはしないでくださいね!(理由は下記に記します。)
その時の振り子は確かに私を助けてくれましたが、そうは言っても、最初、振り子を通して何らかの力が私を未発掘の遺跡へと連れて行こうとした意図を感じて怖かったです。
でも悪意を感じることはありませんでした。むしろ親切心から余計なお世話をして私を怖がらせたのだと思います。
だから、行きたいのは遺跡の入口にあるホテルと明確に指示したら、ちゃんと、道を教えてくれました。
でも、まともに考えたら、不思議な話です。
なぜなら、2001年~2003年頃、(すみません、はっきり覚えていなくて)、私はある実験をしました。
L字型のダウジングロットをもって、ある駅から5分遅れで、ロットを頼りに先を歩く友人を追いかけて、友人の目的地に行けるかというものでした。
結果は駅の周りをぐるぐる回って目的地にたどりつけませんでした。
アロマセラピーの精油選びにはいつも的確なものを選べるのに、うまくいかなかったのです。
静かな環境で落ち着いて小箱の中の数本を選ぶのと、駅の雑踏の中で特定の動く人や目的地を探すのはレベルが違ったようです。
だから、「ペルーでは不思議な何かに助けられたのだろう」と思うことにしました。
ダウジングは何らかの力と私をつないでくれた道具ではありますが、私の技術ではありません。
ダウジングで帰れたのは、私にとって奇跡でした。
結論
なにはともあれ、本当に帰れて良かった!こうしてその日の大冒険を終えました。
その時強く思ったがあります。
「私は~に行く」という意思がとても大事。何らかの力が、私を、ちがう所に行かせようとしても、私の人生の主人公は私自身なのだから。私の主導権はわたしにある。
ということです。
さて、ここで終わりたいところですが、ミラクルにまだ続きがありました。
次回「崖崩れのおかげ」に続く。