伊豆城ケ崎海岸自然研究路を歩く

伊豆城ケ崎自然研究路を歩く

こんにちは!意舞真愛菜です
今回はボールinポットホールのスピンオフです。

はじめて、不思議な、まんまるの岩を知ったのは、スキューバダイビングの後、ダイバー仲間の車に乗せてもらった時のことです。
途中、寄りたいところがあると、連れられて行かれたのが伊豆城ケ崎、かんのん浜のポットホールでした。

見覚えのある家
伊豆高原側から城ケ崎方面に向かって、目的地近くまで来ると、見覚えのある家の前を通りました。
まだハイティーンの頃、祖母と大叔母と約1週間過ごした当時山奥だった大叔母の別荘でした。
当時なかった塀がありましたが、確かにあの建物でした。
自然光の入る白い広々としたキッチンと仕切りのなく続くリビングの一角に、淡いサーモンピンクの絨毯敷の床から、円の4分の1を描くように丸く座れる段が3段降りたスペースの奥に飾り窓のような黒い暖炉のある内装も素敵な家でした。
当時も現在も別荘地ですが、だんだん普通の住宅地化しているようで、その家ももう別荘ではないようでしっかりと生活感が漂っていました。当時はまだ、建物もまばらで、人の気配もあまりなく本当に山奥の静養地だったので、驚きのギャップでした。

黒いシェパードの太郎
当時、おそらく、どこかの別荘に置き去りされた黒いシェパードがいて、よく私たちの所に来ていました。
大叔母は「かわいそうに」と食べ物を与えて、「太郎」と名付けて話しかけていたので、懐いて尻尾を振ってやって来ていました。
私が外を歩くときはずっとついてきたので、寂しい山道はいつも一緒でした。
私のボディガードのような頼もしい避暑地の友達でした。

山道
別荘から伊豆高原駅まで車道で徒歩、片道約30分、駅前で食料品など買い物をして、また車道を30分歩いて帰りました。
そのほかの外出は、別荘の近くの森を抜けて、海側で崖沿いのハイキングコースの山道を手ぶらで歩いていました。当時、朝も昼も、まだ明るい夕暮れ前の時間も、リュックサックに帽子、トレッキングシューズなどの山支度をしたハイカーたちが、行き交っていました。

そこをTシャツ短パン、スニーカ―の軽装の私と前や後に行ったり来たりしながら尻尾を振って駆け抜けていくちょっとスリムで賢くカッコイイ黒い犬の姿は、ハイカー達にどう見られていたのでしょうか?その時は何も考えていませんでしたが、今そんな疑問が湧いてきます。
当時、その道が「城ケ崎自然研究路」というのも知りませんでした。近くにあったのにポットホールも知らなかったのです。ただ、犬と楽しく歩いた山道でした。

写真
今回、このブログを書くために、ダイバー仲間とポットホールに行った時の写真を探したのですが、データが引っ越しなどのどさくさで行方不明で、もう一度行って写真を撮って来ようと思い立ち、改めてコロナ禍の今ですが、行ってきました

本数少ないローカル線
たまたま、大潮の日でした。干潮は昼12時です。
到着時間12時を目指すつもりが、出遅れてしまい、ローカル線の本数の少なさを、うっかり忘れていた!と行くか延期するか迷いましたが、行くことにして途中駅で時間をつぶし、鈍行しかなかったので、城ケ崎海岸駅に降りました。
もしも急行特急でしたら、城ケ崎海岸駅は停車しないので、伊豆高原駅から歩くつもりでした。

経路案内
スマホで「城ケ崎海岸かんのん浜ポットホール」を検索、自分のスマホの位置情報をONにして経路案内でスマホにナビしてもらいながら、目的地に向かいます。
① 城ケ崎海岸駅13:53出発、坂を道なりにくだって行きます。
② 途中で細い路地のような道を右に曲がり平行する坂道を下ります。
③交差点が見えてきます。
交差点は左手前にダイビングスクール、右斜め前にレストランがあります。
④ 横断歩道を渡り、直進しないで、右のレストランの前を通り越して、すぐの路地を左に曲がります。
⑤ 空地のような雑草の所を進みカーブしている坂道の車道に合流して道なりに進み、「いがいが根ピクニックエリア」を目指します。
⑥ 「いがいが根ピクニックエリア」14:30頃到着。

⑦ 駐車場の入り口すぐの細い山道から、城ケ崎海岸自然研究路の「いがいが根」に行きます。2匹の猫が途中まで案内をしてくれました。
いがいが根に案内版がありますので地図を参考できます。「ポットホール」とはででいませんので「かんのん浜」を見てください。
⑧ 海にむかって左に道なりに進むとすぐに、かんのん浜の名称棒が立っています。石畳っぽい所です。
私はうっかり見落として、「奥の院」まで行って引き返しました。自然研究路、山道ではスマホが現在位置を見失いがちです。山道ではスマホは頼れません。

かんのん浜

かんのん浜に向かって正面に松の木のある大きな岩の塊があります。
この岩塊を左に行きやすいのですが、ぐるっと右からその岩に登り、岩の上からポットホールを見下ろせます。近くに行くには、目の前に見える細い人ひとり通り抜けられる隙間までおりてそこを抜けると海に向かって右側に丸いポットホールのボール岩が見つかります。波がまだ来ていなければ触ることもできます。
私は、結構大変なゴツゴツした岩場だったので、リュックサックを平たい石に置いて、岩に登りました。
私の到着時間15:02、干潮から3時間後の時間ですが、波は十数回に一度位、ボール岩に到達して岩を濡らし始めていました。でも、まだ全部の姿が見えていました。海中に沈んでいる部分はありませんでした。写真を撮って目的終了です。
海の向こう、右側遠くに前にせり出した崖あり、釣り人2人が見えました。彼らからみたら、私は不審者に見えたかもしれません。

城ケ崎海岸自然研究路
目的を達成したので、このまま、来た道を帰ってもいいし、昔を懐かしんで、いがいが根ピクニックエリアから車道を通って伊豆高原駅から帰るもよし、と思いましたが、このまま自然研究路を伊豆高原方面に向かい太郎と一緒に行った橋立つり橋に行ってから伊豆高原駅から電車に乗ることにしました。

昔、太郎と歩いた道をひとり、しばらく行くと、誰にもまだすれ違っていないことに気づきました。出会ったのは猫2匹トカゲ数匹、鶯のさえずり数回、それに遠くに見えた釣り人2人、いくらコロナ禍だからって、何で、人に会わないのだろう?

それにいくら歩いてもなかなか進まない、時間ばかりが経っていく。太郎と歩いた時もこんなに歩いたのだろうか?
城ケ崎海岸を検索した時の誰かの記事を思いだして「サスペンスドラマのロケ地っぽい所いっぱいって!」「ロケ班は器材持ってこんな山道歩かないでしょ!」なんて独り言を言ってみたりしながら、まだかまだかと上がったり下りたりくねくね曲がったりする山道をひたすら歩き続ける。

鶯がホーホケキョとさえずれば、わたしがホーホケキョとマネをする、すると私の移動についてくるかのようにさえずりが反ってきました。。
ああ、車道は割と真っすぐな道なのに自然研究路は海岸線の形と山の形で何倍もくねくね長い!その日の日没は18:49、余裕で大丈夫と思いながら、頑張る、頑張る、がんばれー!と歩きました。

その間、頭の中では太郎が歩いたり走ったりする姿、後ろ姿などが道にかぶり太郎と一緒でした。記憶は不思議です。

リュックの中
しだいに、背中のリュックが重く感じてきて、のども乾いて、普通はここで、リュックの中からドリンクを出して飲むところだけれど、普通はリュックの中には弁当、着替え、お菓子、飲料が入っているのでけしょうけれど、私ったら、リュックの中には日記、それぞれ複数のノート、本、カラフルペンが沢山のペンケースなど、普通山歩く人が持つものじゃないものばかり、これは、私がいつも持ち歩く私の「いつもパック」なのです。何にも考えずに背負っていました。「あらま!」とあまりにおかしくなって笑ってしまいました。

吊り橋
ハワイ島の溶岩のような黒い岩に波が打ち寄せる音、川の流れる滝の様な音などが気になりはじめ、やっと近くまで来たとほっとしました。
16:50ついに橋立吊り橋到着、ひととき周りの景色を楽しみ、帰路に向かいました。

対島川キャニオニングの妄想
勢いよく流れる対島川にそって舗装された歩道を伊豆高原駅に向かいます。
川を見ながら、ここでキャニオニングしてスライダーのように流れと一緒に滑り降りたら最高かもしれない。もし、この先で、そのまま海に注ぎこんでいたら、海にボートが待機してくれていてピックアップしてくれたら素晴らしいアトラクションだなあ~なんて、想像をして頭の中の冒険を楽しみました。

温泉
伊豆高原駅前のスーパーマーケットでドリンクを買い、喉を潤し、駅周辺を探検すると、温泉発見!泥風呂のある温泉に入って(パラオの綺麗な白い泥海思い出しました。)スッキリして、伊豆高原駅に向かうと電車が今出たばかり。とほほ、の1時間待ち、またしても「ローカル線は本数が少ない!」温泉で時刻表を確認しておけば良かったと後悔でした。

最後にひとこと
最後に、私は今回、1人でいきましたが、出来れば、複数の人数で行く事をおすすめします。