キャラクターをコピーする女子高生
キャラクターをコピーする女子高生
こんにちは!意舞真愛菜です。
今回の奇跡は飢えた心が起こしたキャラクターの乗っ取りとそれを拒否された時にとった苦肉の策:奇病になって相手をコントロールしようとした少女とそのコントロールから私が別の少女を救うことができた奇跡のお話です。本当に救えたのか多少の疑問は残りますが、解放できたと信じたい話です。
外側で起こる事はすべて内側から発生しているという内容のお話です。
女子高生C
2001年頃、当時住んでいたマンションにいつも会う高校生がいました。
その高校生のCHIAKI(以後Cと表記)はリーダーシップがあり、クラスメイトたちから頼られ人気もある事から、女子高の学級委員をしていました。
ずっと明るく元気に通学していたのに、高2になって、疲れているのか暗い表情をするようになり、時々、物に当たり散らして怒っているのを目にするようになりました。
そのうち学校を休む日も増えていきました。
彼女に話を聞くとはじめは「なんでもない」と言いましたが、何度目かには話てくれました。
友人N
Cには1年生の頃からのファンのようないつも追っかけてくっついてくる友達、NATSU(以後Nと表記)がいて、Nは、いじめられっ子だったので、何度か助けたそうです。
それがまたカッコイイと、ますます付きまとわれるようになり、神様扱いされて、慕われ方がだんだんエスカレートしていったと、いいます。
人間コピー:NがCになる
最初はCのお気に入りグッズと同じものを探してきて、そのうち、何もかも同じになったそうです。物も私服も下着も。ついには、しぐさや言葉づかいまで。
他のクラスメイトがCの声だと思って振り向くとNだったということが頻繁になりました。クラスの中での友人たちとの距離間までコピーしたそうです。
Cは気味悪くなって、何度も「やめて!」と言ったけれど聞き入れず、「大好きだからしょうがないじゃない」を連発するばかりだったそうです。
Cは自分の個性人格を乗っ取られ、盗まれたように感じるようになり、混乱して自分がわからくなっていったそうです。
話を聞いた私は、
「どうして、もっと強く、嫌だからやめて!と言わないの?」と話すと、
「Nはもともと、いじめられる様な子だから、強く言って、いじめっこと同じになりたくないよ」と答えました。
「自分の個性を守るために、はっきりとやめて!という事は、いじめじゃないでしょ」
と私は言いました。
Cは「わかった!明日、学校へ行ってそう言ってみる」と言ったので、
「頑張ってね」とその時は話が終わりました。
対決
CはNに「やめてほしい」と言って、また聞き流されたので、感情的になり
「もう限界!やめてったらやめてよ!」と声を荒げてしまったそうです。
そしてCはNを無視して下校したそうです。
すると、翌日からNは下半身が動かなくなって病院に入院しました。
原因不明の奇病
病院に1週間入院して、いろいろな検査を受けていると私はCに再会したときにききました。
Cは「きっと、私のせいだ!」といいました。
こうなることをCは想定していたみたいな言い方でした。
お見舞いに行きたいけれど、気が重いと言っていました。
「一緒に行ってあげようか?」というと、「うん」と言うので、翌日、Cと共にフラワーショップでお花を買い、病院に向かいました。
過保護そうなNの母親がNに付き添ってNは深刻そうな表情で横になっていました。
NママはCに「いつも仲良くしてくれてありがとう!」とCのお見舞いを大歓迎ました。
彼女たちの間に起きたことは何も知らないのかもしれないと私は思いました。
外側で起こることは内側から発生している
私はCの母方の叔母という設定で病室にはいりました。
NママのCへの信頼をいいことに、
「ヒーリングの勉強中なのだけど足に触ってもいい?」と聞くと、NとNママの許可が出たので、足裏に触りました。
ヒーリングのテクニックを使って、エネルギーをスキャンすると、エネルギーは足の付け根で止まっていました。上半身だけにエネルギーがあるのです。私はNに聞きました。
「歩けないなんて大変だね、早く治って歩きたい?」
当たり前でしょって感じで、「歩きたい」とNが返事をしたので、
ヒーリングしながら、上半身のエネルギーを足まで降ろしてきて、上半身と下半身がバランス良くなるまで一言二言おしゃべりして、手を足裏から離しました。
手を離した時に、足首が少し動きました。私の手を追うように。こうして動作の確認も出来ました。
そういう子
Cの言う通り、私のリーディングでもCの言葉にショックを受けて、自ら無意識に下半身のエネルギーを止めてしまっていたのでした。
「Nはそういう子だよ」とCはため息をしました。「あなたなしでは生きていけないのと、自殺未遂をして、人の恋人を奪うようなタイプの女!」
Nは、お見舞いの翌日に退院しました。
後日、Cが私に報告をしてきました。Cママにはあきれるといいたげに、
「Nの母ちゃん、原因不明の病気を、入院した病院の名医たちが治してくれたのよ~!名医たちに大感謝だと、学校で先生相手に大声で話ていたよ」
「それでOK!歩けたのだから、Cも歩けて安心したでしょ」と私。
「もともとCが責任を感じる必要のないものだったのだからね。」
Cは、「そうだけどね・・・」
Cは以前のような明るい笑顔にその後もなかなか、なれないようでした。
Nはそのあとすぐ、学期の終わりを待たず転校したそうです。